人の名前から、その人の「性格」「成功運」「金運」「家庭運」「恋愛運」「健康運」などを読み解くことができます。名前の画数と、名前の画数や音に対応する陰陽五行説より読み解きます。名前を様々な角度から分析して判断する学問です。
姓名判断の流れ
次の手順で読み解いていきます。
①画数の出し方
「旧字」を使いますので数え方に注意が必要です。
②姓名を5つの画数「五画」に分類して吉凶判断
五画とは「苗字のみ」「名前のみ」「苗字+名前(内側の合計)」「苗字+名前(外側の合計)」「苗字+名前(総計)」の5つです。
③五画の画数と「五行」で吉凶判断
五画それぞれの1桁目の数字を五行に当てはめて、隣り合う五行の影響を見ます。
④五画の画数と「陰陽」で吉凶判断
名前1文字ごとの1桁目の数字を陰陽に当てはめて、隣り合う陰陽の影響を見ます。
⑤名前の「音」で吉凶判断
名前1文字ごとの音(五十音)を五行に当てはめて、隣り合う五行の影響を見ます。
画数の出し方
現代の筆順では無く、漢字の起源を辿った漢字(旧字)に置き換えて数えるため注意が必要です。
①略字は旧字の画数を使用します。
旧字の有無を確認して、旧字があればそれで数えます。
例:桜(10画)→櫻(21画):桜は21画とする。
広( 5画)→廣(15画):広は15画とする。
②へん、つくりは下図の画数を使用します。
由来となる文字の画数を使用しますので、数え方に注意が必要です。
旧字があれば、旧字に対するへん、つくりの画数を適用します。
例えば「さんずい」は由来となる文字が「水」ですので4画とします。
【例】
①さんずい
池(4画+3画:7画)、沢(旧字体「澤」を使用。4画+13画:17画)
②くさかんむり
草(6画+6画:12画)、菜(6画+8画:14画)
③てへん
指(4画+6画:10画)、招(4画+5画:9画)
五画で吉凶判断
五画とは「天格」「人格」「地格」「外格」「総格」を指します。
天格
苗字の合計画数です。先祖代々の家系運を表します。
人格
「苗字+名前(内側の合計)」の画数です。
その人の性格、家庭、職業、結婚など総合的な社会運を表します。最も重要で30代~50代を中心に見ます。結婚して姓が変わると人格も変わります。
地格
名前の合計画数です。
その人の健康や潜在的な素質や能力、金銭感覚や恋愛傾向などの個人的な要素を表します。20代までを中心に見ます。凶数だと体が弱く家庭環境で苦労するなどの可能性があります。
外格
「苗字+名前(外側の合計)」の画数です。
その人の外的な環境や周囲の状況、人間関係を表します。凶数だと対人面でのトラブルや社会生活不適応になる可能性があります。
総格
「苗字+名前(総計)」の画数です。
総合的な運勢を表し、晩年運を見ます。凶数だとアクシデントに見舞われ、短命、破産、離別などの可能性があります。
【例1】
※「徳」は、旧字がありますので15画になります。
- 天格:18画
18画は吉数。代々資産家。 - 人格:13画
13画は大吉数。才色兼備。明るく華やか。様々な分野で活躍。困難を切り抜けるパワーで物事を解決する。言葉に関わる職業が合う。 - 地格:21画
21画は吉数。リーダ。独立心旺盛。自信過剰。自分の意見が第一の考え。強さと不屈の精神力の持ち主。年を重ねるごとに地位を築く。 - 外格:26画
26画は大凶数。お人好し。ワンマンで冷酷。思いがけないトラブルに見舞われる。足を引っ張る人を選択する傾向にある。 - 総格:39画
39画は吉数。ひらめき。カリスマ性あり。逆境に陥っても抜け出し挽回できる強運の持ち主。権力や財力を得て健康にも恵まれる。(女性には凶運数)
【評価】(五画のみで吉凶判断した場合の評価)
凶数が少なく良い人生を送る方。
先祖代々から人の上に立ち、幼いころからリーダかつ自身の考えを持ち、青年期以降は明るく華やかに言葉巧みに人を動かし困難を乗り超える。カリスマ性があり権力や財力、健康にも恵まれる。但し、お人好しな一面もありトラブルに見舞われ、成功と失敗が紙一重の人生であった(天下統一された画数の持ち主)
【例2】
苗字や名前が1文字の場合、仮数「1」を上下に補填して求めます。但し「総格」は仮数を加えません。
※「菅」は「くさかんむり(3画では無く6画)」ですので、14画になります。
- 天格:15画
15画は吉数。父方の力が強い。 - 人格:22画
22画は凶数。途中でリタイアすることが多い。何をやっても中途半端。人に尽くしても向かわれず精神的ダメージで倒れる。人一倍デリケートで人をもてなすことが上手い。 - 地格:10画
10画は大凶数。身体が弱く家族関係が不安定な傾向。物事が終わり完了する。寂しがりやで気分にムラあり。 - 外格:3画
3画は吉数。大らかな性格で人が集まる。多くの友人に恵まれ社交的。調子が良くて無責任、人当たりの良い八方美人にも見られる。 - 総格:24画
24画は大吉数。金銭勘定に細かく無駄を排除するため経済的には一生苦労しない。家庭、子供運が良く幸福な環境を手にする。人望を集めて大きな幸せを掴む。
【評価】(五画のみで吉凶判断した場合の評価)
吉凶が半々。総格が大吉数のため総合的には経済的には苦労せず幸福な家庭を築く方。社交的で周りに人が集まり友人に恵まれる。しかしながら、幼少期から青年期以降50代まで苦労する人生。特に、社会運が人格22画で凶数、潜在的な素質や能力が地格10画で大凶数。いずれも途中でリタイアもしくは物事が終わる出来事により、精神的なダメージを負う傾向にあり。(内閣総理大臣になられた画数の持ち主)
画数の意味
画数の「数字」には意味があり、数字ごとに「吉数」「凶数」が決まっています。各数字のキーワードは次の通りです。
【各数字のキーワード】
これらのキーワードを、五画(天格、人格、地格、外格、総格)の特性に重ねて評価します。例えば「人格」の画数に「22」を持つ人の場合、端的には以下のように評価できます。
・人格:その人の30代~50代の性格、家庭、職業、結婚など総合的な社会運を表す。
・22:キーワードは「見栄っ張り」「不平不満」「リタイア」「下降運」
つまり、その人の30代~50代の社会運は、見栄を張った生き方をしつつ不平不満を抱える傾向にある。また途中でリタイアする可能性のある人生を送る、のように評価します。
おおざっぱな見方ですが、吉凶や本質的な部分の方向性は大きくずれていないと思います。
五行で吉凶判断
五行とは、全ての物事が「木」「火」「土」「金」「水」の5つの属性に区分され、互いに影響し合い盛衰しながら循環するという考え方です(詳細は陰陽五行説を参照下さい)。
前述の五格それぞれの1桁目の数字を、五行分類表に当てはめて「木」「火」「土」「金」「水」と関連付けます。その上で隣り合う五行の属性どうしが助け合う相生(そうしょう)なのか、隣り合わず攻撃し合う相剋(そうこく)なのかで影響を見ます。
〇五行分類表
前述の五格の例で、五行の影響を見てみます。
人格と地格は五行の関係で相生(木が燃えて火になるという繋がる関係)となり良いです。地格が担う潜在的な素質や能力を生かしつつ、人格が担う総合的な社会運が向上します。また、人格が13画、地格が21画といずれも吉数ですので、五格、五行いずれから見ても大変良い状態であると判断できます。
一方、天格と人格は五行の関係で相剋(火が金を溶かすという断ち切る関係)となり悪いです。天格が担う先祖代々の家系運が人格が担う総合的な社会運を抑止します。ただ、天格が18画、人格が13画といずれも吉数ですので、悪い状態を軽減すると判断できます。
陰陽で吉凶判断
陰陽は五画では無く各文字で見ます。各文字の1桁目の数字を、先述の「五行分類表」に当てはめて「陰」「陽」を関連付けます。その上で陰陽の配列のバランスにより影響を見ます。例えば「陰」または「陽」が3つ以上続けて配列されていると凶配列、「陰」「陽」が隣り合い交互にバランス良く配置されていると吉配列と見ます。
①徳川家康
「陰」「陽」の一部が隣り合い交互に配列されておりませんが、 「陰」または「陽」が3つ以上続けて配列されておりませんので「吉配列」となります。
②菅直人
「陰」が3つ以上続けて配列されておりますので「凶配列」となります。運が落ちる傾向にあります。
※五画の吉凶判断では「人格」「地格」が凶数、陰陽の吉凶判断でも凶配列ですので、とても試練の多い人生なのだと思います。
音で吉凶判断
音の考え方とやり方を書きます。
良い名前のポイント
良い名前のポイントを書きます。
筆者が思うこと
筆者が思うことを書きます。
【参考文献】
・運勢を開く姓名判断(著:文屋圭雲)
・図解姓名判断の基本(つちや書店)
・姓名の暗号(著:樹門幸宰)
・スマホ暗証番号を「8376」にした時から運命は変わる(著:琉球風水志シウマ)