2021/4/1より横浜市民農園にて栽培を開始しました。
まずは、これまでの畑の状態をリセットするため、畑に腐葉土と堆肥を投入します。続けて、畝を立てて、マルチまで張っておきます。
(本来は堆肥投入後、有機物が土壌を分解して柔らかくするため2週間くらい放置するのですが、以前圃場を使用されていた方がフカフカな状態に整地してくれていたので、時間をかけずに畝を立ててマルチまでしました。またPHを計測したら約7.0で、ややアルカリ寄りでしたので石灰を撒きませんでした)。

市販の計測機でPHを測定したところ「約7.0」でしたので石灰を撒きません。
【PHと栽培の関係】
一般的に栽培には、PH5.5~PH7.0程度の土壌が適しているようです。雨が降ると酸性に傾き(PHが低い方)、石灰を撒くとアルカリ性に傾き(PHが高い方)ます。PH約7.0でしたので、そのうち雨が降ることも考慮して何もしません。
1.土壌改良資材として「腐葉土」を投入

【腐葉土の役割】
有機物を分解する微生物が増加し、葉を分解しながら土壌を改善します。また葉の形が残るため土壌内に空間が作られ通気性を確保します。
腐葉土は堆肥の一種ですが、植物性堆肥ですので作物の生育に必要な窒素分が少ないため、肥料を補充する必要があります。あくまでも土壌改良資材の位置付けとして使用します。
施す量の目安は1㎡あたり2kgと言われています。
2.作物に持続的に栄養を与え続ける「牛糞堆肥」を投入

【牛糞堆肥の役割】
腐葉土に不足する栄養価を持ち、分解されにくい有機物も多く含むため、 緩やかに長く肥料効果が続きます。
施す量の目安は1㎡あたり2kgと言われています。
3.畝を立てる
腐葉土と牛糞堆肥を投入して土壌に混ぜ込んだ後、作物を植えるための畝を立てます。畝の高さはまちまちですが土壌の水はけが良ければ、無理に高くしなくても良いと思います。
畝1つ 畝複数
4.マルチを張る
マルチを張る時にお勧めなのが、ピンを使用して押さえるやり方です。
一般的にはマルチの端に土を被せて押さえますが、このやり方ですと肥料を撒く時に毎回マルチを外す手間が発生します。仮に肥料を撒く頻度が月1回程度だとしても畝数が多いと結構な手間になります。ですので、簡単にマルチを外して肥料を撒けるように、ピンで押さえるやり方にしています。

「U型ピン」と「六角シートおさえ」の2種類があるととても便利です。
「U型ピン」でマルチの縦を押さえて、「六角シートおさえ」でマルチの横を押さえます。
(参考)
プラスチック製の太さのあるピンもありますが、栽培の後半で土が硬くなってくると押さえるのが大変だったり、曲がってしまったり、抜いた時に土がついて汚れを落とすのにも苦労するので、この細長い鉄棒が使い易いと感じています。

押さえ方は、マルチの端を少し折りたたんで厚みを持たせてから、縦を「Uピン」で押さえた後、両サイドを「六角シートおさえ」で押さえ込みます。
マルチにたるみが出ないようにしっかり張った状態でピン留めするのがポイントです。

マルチの縦の片側をピンで押さえたら引っ張って、逆サイドも同じようにピンで押さえます。
マルチにたるみが出ないようにしっかり張った状態でピン留めするのがポイントです。

マルチの横を「六角シートおさえ」で押さえていきます。
マルチにたるみが出ないようにしっかり張った状態でピン留めするのがポイントです。

複数の畝についても、同じようにマルチを張りました。
【マルチの効果】
「保湿効果」「防草効果」「ふかふかの状態のまま地温上昇」の効果が大きいと思います。
特に真夏の時期は直ぐに水切れを起こしますのでマルチがあると防ぎやすいですし、黒色マルチなら雑草がほぼ生えないため雑草除去や雑草に養分が取られません。また土壌が硬くなり難くふかふかの状態で地温が上昇しますので、根も深くまで張りやすく成長が促進されます。
マルチは始めだけ手間ですが、作物の成長には欠かせません。
圃場整備完了です。
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