今年で市民農園7年目です。これまで6年間使用していた第一圃場では、病害虫被害が少なく無農薬でも苦労少なく栽培できていましたので、これが普通だと思っていました。農家さんが農薬を散布するのは予防のためなんだ、と思っていました。
しかし、7年目から始めた第二圃場では病害虫の被害が多くて苦しんでいます。その中でも特に被害を受けているのが「アブラムシ」です。
特に被害を受けている作物は、オクラ、ナス、万願寺トウガラシです。いずれも夏野菜として重宝しているものです。作物は害虫に食されるため成長ができず、何も対策しないと最後には枯れてしまいます。
過去6年間ずっと無農薬でやってきたので、農薬を使用せずに対策が出来ないかとホームページであちこち確認していたところ、台所にあって手軽に手に入る「酢」や「石鹸水」などを見つけましたが、効果があるのか無いのか曖昧でやってみたい感じがしませんでした。
そんな中、自然由来のもので「木酢液」を見つけました。対策を打たないと作物がダメになってしまうので、あれこれ考える前に取り急ぎホームセンターで購入して、被害にあっていた作物に毎週散布したところ1ヶ月くらいでアブラムシ被害がほぼなくなりました。これだけの効果があることに正直びっくりしました。
木酢液は、ホームセンターで1.5リットル500円でお手頃価格ですし、500倍~1000倍くらいに希釈して使用しますのでとても長持ちします。また使い方も、霧吹きにキャップ半分くらいを入れて後は水で希釈すれば良く簡単です。
ただ手に付くと燻製のような臭いが強く、2~3日は臭いが取れないので軍手は必須と思います。人間も臭いがきついと思うものは害虫もそのように思うのだと思います。
あと気になるのは「毒性」ですが、日本木酢液協会のホームページを確認したところ、製造過程で毒性(ホルムアルデヒド、ベンツピレン類)が入るようです。しっかり取り除けば問題無いようですが、そこはメーカ任せで他社のチェックも無いため使用する場合は自己責任になります。
農薬の場合は、メーカが農薬を申請するときに国が基準値を超えていないか審査するので、信頼面では農薬の方が上なのかも知れません。
①木酢液とは
木材を燃やして木炭を製造する際に発生する煙の成分を冷却して得られた水溶液です。成分は、水分が約90%、酢酸(食酢の成分)が5%、残りの5%に毒性を含む約200種類の成分が含まれるようです。使用効果は、害虫を撃退する以外にも、土壌の消毒や植物の芽及び根の成長促進など幅広くあるようです。
②ホルムアルテヒドが含まれることについて
- ホルムアルデヒドとは
人体に対する毒性が強く、のどや目の炎症を引き起こします。発生源として多いのは、建材や家具などの合板、壁紙、塗料、樹脂、接着剤などです。防腐効果として利用されるようです。 - ホルムアルデヒドが含まれる可能性
木竹酢液認証協議会で認証された市販品の木酢液・竹酢液30品を分析した結果、平均が275ppm(0.0275%)で、最高値が602ppm(0.0602%)とのことです。この値がどうかについては、食品のキノコや魚の中には、ホルムアルデヒドが100~200ppm含まれるものがありますが、食品衛生調査会では「その程度では人の健康を害う恐れはない」とのことです。食事ではこれらを複数食べることもあるかと思います。
原材料、製造方法、貯蔵方法等、木竹酢液認証協議会の認証制度の規格に沿って製造された製品あれば安心して使用できるようです。
③ベンツピレン類が含まれることについて
- ベンツピレン類とは
タバコの煙、自動車の排気ガスなどに含まれ、発癌性があるようです。 - ベンツピレン類が含まれる可能性
製造する際に排煙口の温度が200℃付近の高温になると発生する可能性が高くなるようです。なお温度設定の手違い等で発生しても90日以上静置し、下層のタール分、上層の油分を除去することにより、中層の純粋な木酢液が得られるようです。
認証制度の規格に沿って製造されたものであれば、毒性も少なく利用できるのだと思います。
すでにホームセンターで購入したものを使用していましたが、安全性が判断できないと思いましたので、これを機会に品質が確認できるものを新たに購入しようと思います。
ホームページをあちこち参照したところ「株式会社日本漢方研究所」の木酢液の商品紹介ページに、高い品質であることの紹介や「お風呂でも使用できる」とあったので、口に入ってもおかしくない風呂での使用まで謳われているなら安全面は大丈夫かと思い購入しました(Amazonの売れ筋ランキングも1位のようですし、価格も320mlで500円程度でお手頃かと。)
株式会社日本漢方研究所のホームページより
~当社の純粋木酢液の品質~
木酢液の原材料はナラ、雑木などの広葉樹が良質とされてます。採取された木酢液は、2ヵ月毎に移替え、約6ヵ月間、木酢液内の化学反応が落ちつくまで静置貯蔵し、上澄み液をろ過し、最終製品になります。
多目的にご利用いただけます。お風呂にキャップ1~3杯入れます。天然成分が溶け込み、やわらかな新湯になります。最初は酢酸の香りが気になる場合もありますが継続して使用するとなじんで樹木の香り等により、森林浴のような気分が楽しめます。(浴槽内のお湯のにおいは、身体や髪に残ることは、ありませんので安心してご利用下さい)
特殊精製技術で不純物を除去し、透明度を高めた液を、クリアボトルに入れました。
Amazonで6/20に購入しました。
ボトルの裏には「1年以上静置した後、3層に分離した中間層のみを採取」と書かれていましたので「ベンツピレン類」が含まれる可能性はほぼ無さそうと思いました。木竹酢液認証協議会の認証制度の規格に合っているかどうかまでは読み取れませんが、丁寧に製造されている印象ですので「ホルムアルデヒド」も少ないのだと思います。
ボトルには、ペーハー(ph)が「1.5~3.7」とあり「強酸性」ですので、しっかり希釈をして使用しないと作物に影響があり危険です。気を付けて使用します。
ボトルの裏(特長) ボトルの裏(品質表示)
今後の栽培でアブラムシの予兆を感じたら、人体への影響がほぼ無いと思われるこの木酢液を毎週1回散布して被害を回避したいと思います。
今後、使ってていく中で何か気付いたことがあれば、またつぶやきたいと思います。
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